介笑スマイル!「笑顔は介護の力になる」

脳出血のため中途障害者となった夫と介護する妻の今までとこれから

飴と鞭

寒暖差が激しい。赤く色づいた紅葉のまえには桜の花

旦那がリハビリセンターを退所して既に2週間以上が経ちました。リハビリセンターの生活にはなかなか慣れなかったようですが、元の生活にはすぐに戻れたようです。がそれではダメなのに・・・もう1歩前進して以前とは少し違う生活をできるようにしなくてはいけないのに・・・確かに以前よりは少しだけできることは増えた。でもそこで満足してはいけない。でもできるようになったことは自慢するけど、まだできないことにたいしてのチャレンジがない。毎日のようにきつく?口うるさく?伝えるのだが、なかなか前進しない。優しい奥さんは口うるさい奥さんになっているのだが、本人には響いていないようだ。

昨日は旦那の高校時代の友達との忘年会でした。久しぶりに行く馴染みのお店。久しぶりに会う友人。皆さん、リハビリセンターに入所していたことは知っている。お店には車いすでは入れない。それでもこのお店には行きたいので歩く。車いすは店の前に置き、店内までの3段ほどの階段を行く。普段は手すりのない階段だが旦那が行く時には取り付けてくれる。必死で階段を上り店内に入ると大将が「おっ歩くの早くなったじゃないですか」と開口一番に声をかける。機嫌よく店内の奥にいく、なるべくトイレにも行きやすい場所を準備してくれていた。友達との楽しい会食はあっという間に過ぎる。友達は会う度に「来年こそ一緒に高校野球を見に行こう」「一緒に○○先生に会いに行こう」そのためにはもっと歩けるようにならないといけない。なかなか厳しいことではあるが目標があるのは大切なこと。そしてその友人たちも「前よりあるけるんじゃないか?」「前より表情がいいよ」わたしが毎日鬼の形相?で文句ばかり言っているので友人たちの言葉はうれしかったようだ。飴と鞭でもっと前進できるといいのですが・・・そんな友人たちも旦那の甘えん坊の性格はわかっているので「奥さん、ここは鬼になって厳しくしてください」と・・・わたしは鬼となり鞭でたたきながらできることを増やしてもらい。できるようになったら友人たちに褒めてもらおう。

再来週にはリハビリセンターの方がアフターフォローで自宅の様子を確認にきます。本人は苦笑いです。