介笑スマイル!「笑顔は介護の力になる」

脳出血のため中途障害者となった夫と介護する妻の今までとこれから

「ス・ミ・マ・セ・ン」が聞こえたよ

照りつける暑さで散歩中も人が少なかったです

タイトルからはなんのことだか全然わからないと思います。これは昨日私が聞いた旦那の言葉です。重度の失語症の旦那はリハビリの効果もでてきて文字を読むことはだいぶ上手くなりました。でも自分言いたい言葉を自ら発することはまだまだ難しいのです。人を呼ぶ時も「オーイ」と叫ぶばかり。

昨日、近くの居酒屋へいった時に私の横で「ス・ミ・マ・セ・ン」と店員さんを呼んだのです。まだ声が小さくて店員さんには気づかれなかったけど私ははっきり聞きました。そしてその日にマスターがいないのを見て「マスターは?」とも言いました。

こちらもまだ声が小さく慣れていない人にはわかりづらい発音だったけど、私ははっきりと聞きました。なんだそれだけ?と思われるかもしれませんが旦那にとっては大きな進歩です。もう少しで退院してから4年。倒れた直後の6カ月でリハビリ病院からは退院させられる。その後のリハビリ量は極端に少なくなり効果も多くは望めないと言われた。確かに倒れた直後は若いしから後遺症が残っても歩いたり会話したりできると思っていた。まさか今のような生活になるとは思っていなかった。退院した時は今後の生活に不安ばかり、それでもなんとか慣れてきた。でも慣れるばかりでも進歩しない。

今回、市のリハビリセンターに少しの間だけ入所してリハビリしないか?というお話をいただいた。なんで今なの?とも思ったが見学して受診して面談して来月の後半から入所できることになった。本人はせっかく自宅生活に慣れたのに・・・と嫌がっていたが、今後の自宅生活のためだよと言ったら納得してくれたようだ。

週末は一時帰宅もできると聞いたら毎週帰ってきたいような感じだったがさすがにそれは難しいので、何度か帰宅しながら2,3ヵ月頑張ってきてほしい。

気持ちも色々変化するのでしょう。昨日デイサービスで塗り絵をしました。去年も同じ塗り絵をしていましたが全く色使いが違っていました。

さあもっと多くの言葉を聞きたいし、もっと一緒に歩けたらいいな。ファイト!

上が今年、下が去年の作品です。