介笑スマイル!「笑顔は介護の力になる」

脳出血のため中途障害者となった夫と介護する妻の今までとこれから

声を出す事、話す事

いつもの散歩コースも秋らしくなってきました

何度も書いているかもしれませんが旦那は脳出血で倒れた後遺症で失語症となりました。失語症の症状は本当に様々ですが旦那は重度の失語症で思ったことばを発する事はほぼできませんでした。失語症の回復は発症後すぐが大事との事で、リハビリ病院の入院中にどこまで回復するかが大切と言われました。しかし、正直なところ退院時の状態も私から見ると不安しかない状態でした。人一倍几帳面で細かい性格なのに会話が成り立たない旦那とこれから先どう生活していけばいいのか本当に不安でした。幸い?にも旦那はこちらの言っている内容はほほ理解できる状態だったのでYes Noは表現できました。しかし、性格は変わるものではなく、几帳面なためにYes Noだけではなかなか伝わらない事も多い。長い時間決着がつかない時はほぼ私がギブアップ?して話しを終わらせてしまいます。旦那にとってそれは屈辱的な事なのですがそれ以外にどうする術もないのも事実です。

さて失語症は時間が経つと回復力は緩やかでえるとは言われましたが、旦那は緩やかながらも退院時よりずっと回復していると思います。失語症のリハビリをする言語聴覚士さん(ST)は人数が少ないので退院後のリハビリが難しいと言われましたが運良く訪問のSTさんが見つかり、その後デイケアもSTさんがいる所に移ることができました。歩くリハビリは疲れた・・・と嫌がることもあるようだが言語のリハビリは嫌がったことがない。ただしお口のケアで口のマッサージや歯磨きは嫌がりますが・・・声を出すことは積極的です。外出先でも気になることがあると他人でも声をかけます。ただしその後の会話ができないので結局何が言いたかったのかわからないことが多いのですがめげません。声を出すことはもちろん大事なのですが目指すところは会話、話しをする事です

もちろん話せなくても伝え方はあるのですが本人の話したい気持ちが強いのです。毎日いらいらすることも多いけどまた話せることを目指していきましょう。とりあえずは挨拶が大事だと思っているのでなるべく声をかけています。先日、久しぶりにお気に入りのお店にお友達家族といきました。お店の中から女性の店員さんが「こんにちはー」と声をかけると綺麗に「こんにちは」と返していて思わず感動してしまいました。まずは挨拶から・・・