介笑スマイル!「笑顔は介護の力になる」

脳出血のため中途障害者となった夫と介護する妻の今までとこれから

おひとり時間を満喫したけど・・・

ダンナは脳梗塞が発見された時に原因がわからず、ICRという小さな心拍を測る装置を胸に入れていました。遠隔で24時間心拍を監視できる装置です。その結果原因はわかりましたが脳出血に…その装置はずっと入ったままでしたが少し前に電池切れになりただの金属となりました。いらないものはとってしまおうという事で1泊入院して取ることになりました。とるのに要する時間は数分ですが1泊でも入院となると手続きが色々と大変。当日もコロナの検査から始まり陰性がわかってから手術の順番待ち。結局朝イチで病院に行ったけど、終わったのは13時頃でした。

さて、今日は夕方にダンナの帰宅時間を気にすることもない。着替えの手伝いもいらない。明日の朝まで時間を気にせず過ごせる。ダンナには申し訳ないがちょっとのんびりできると思った。世の中は秋の行楽シーズンに加え旅行支援も始まり観光地は賑やかなようだ。自分には関係ないと思っていたが以前から滝を見たくてしかたなかったので箱根湯本の天成園の庭に滝があるようなので急遽行くことにした。もちろん宿泊はできないが日帰り温泉でも十分楽しめそうなので現地に向かう電車の中でちょっとお得な前売りクーポンをネットで購入。この日は祭日の前日で平日だったの昼過ぎの電車は空いていた。箱根湯本まで最寄り駅から1時間ちょっと。案外近いのに驚いた。箱根湯本の駅は翌日に大名行列が行われることもあり大勢の観光客で賑わっていた。ホテルに入る前に庭園の滝の音を聞いて少し心が洗われたような気分になった。

その後ホテルに入ると宿泊者の受付は長蛇の列だったが日帰りの受付はガラガラでした。館内では好きな浴衣で過ごせるし、いい天気で露天風呂からの景色も最高でした。宿泊客が多くなりそうな夕方5時過ぎにはホテルをでて帰路へ。5時に外にでることも少ないのでなんだかソワソワする(笑)紅葉には少し早い箱根湯本でしたが2時間半ほどのんびり過ごしました。

地元に戻り、ダンナと時々行く近所の居酒屋さんに一人で入る。この日はお客さんがすくなかったのでお店の人と雑談し帰宅。おひとり様を有意義?に過ごしました

さてここで私が感じたのはどこにいても何をしていても「ダンナの入院中に出かけていいのかな?」「出かけている間に急に病院から連絡きたらそうしよう」「ダンナに内緒で温泉なんていいのかな?」という罪悪感のような気持ちが常にあったことです。

もちろん、大事の入院ならでかけたりしないけど、今回は得に問題のない1泊入院。それも自分のせいで入院するわけでもない。日常でも罪悪感とまではいかなくても夕方の帰宅に間に合わなかったどうしようと帰りは常に時計を見ながら小走りになったり、常に介護者のことを気にしながらの生活。介護をしている人は常にこんな気持ちをもっているのではないでしょうか。もちろん今は介護保険制度があり、色々なサービスがあるので介護者にも休息をつくろうという制度であることはわかっているけど。色々な契約の度に自分の名前を書き、周りからも大変ねといわれる。介護者になることはやはり大きな重圧であることは否定できない。

有意義なおひとり時間を過ごすことができたけどもっと多くの介護者が自分のために時間を使えるようになり、さらに重圧を少しでも軽減できる世の中になればいいなと感じました。