介笑スマイル!「笑顔は介護の力になる」

脳出血のため中途障害者となった夫と介護する妻の今までとこれから

もうすぐ退院から1年 今の住環境とこれからの課題

そろそろ旦那が病に倒れてから1年半。

(今回から主人→旦那に変更)

退院して在宅介護になってからもうすぐ

1年になります。

今の住居は在宅介護をすると決めてから

探した賃貸住宅。

それまで住んでいた住居は持ち家であるが

築40年のエレベーターなしのマンション。

右半身麻痺の旦那が住むことはかなり困難。

当初は一戸建ての旦那の実家に行こうかと考えていたが、

家族の反対もあり断念。

となるととりあえず車いすでも生活できる所を

借りるしかない?

と探した結果

現在の住居になった。

短期間で探したわりには

なかなか良い所だと思っている。

探し方、良い所、今後の課題などを

書き出してみました。

  1.  バリアフリーな賃貸住宅を探す
  2. 契約から入居
  3. 手すりなどの取り付け
  4. この住居のここが便利
  5. この住居のここが不便
  6. 今後の課題

1バリアフリーな

  賃貸住宅を探す

最近はネットという便利なものがあるので

昔のように不動産屋さんを何件も回る

なあんてことはしなくても家探しはできる。

通勤の電車やバスでひたすらバリアフリー賃貸

車いすアパートなどキーワードをいれる。

これだけ在宅介護と世間的にも言っているので

いろいろ出てはくるが、

ポイントとなるのは年齢。

介護住宅=高齢者というイメージがあり、

高齢者住宅となると夫婦どちらかが60歳以上でないとならない。

県営住宅では障害者向けの物件もあるが

この段階ではまだ

障害者手帳も申請していない。

払える家賃だって限界がある。

そして契約時には保証人を必要とするところも

まだまだ多い。

できれば保証人なしで借りたい。

そこでいいなと思ったのが

TVコマーシャルでもおなじみ?の

www.ur-net.go.jp

検索してみると当時住んでいた場所からさほど遠くないところにも

いくつかある。

しかし、バリアフリーの高齢者住宅はやはり年齢的に無理。

最低限の条件の1階物件もなかなかない。

それでも相談していると

当時空室はなかったが 

駅近の団地でエレベーター付きのところがあり、2か月くらい待てば空き室が

でるはずなので

でたら連絡します。

ということだった。

退院までは約5か月・・・

とりあえず連絡を待っていると1か月ほどで

空き住宅があるので内見しますか?

との連絡をもらい内見に行った。

この団地も築40年ほどの古い団地だが

最寄駅から平坦で徒歩1分という高立地なため

人気がありURもリノベーションに力をいれていたようだ。

古いなりの問題はいくつかあったがどの部屋も

かなり綺麗にリノベーションされていた。

3部屋ほど内見させてもらったがその中で

現在住んでいる部屋に決めた。

ベランダに耐震ブレースがある訳あり?物件であったが

そのおかげで家賃は相場より安かった。

最初気になった耐震ブレースも慣れてくると

逆にインテリア感覚である。

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何より使い勝手が良さそうなので

ここに決めた。

思っていたよりは早くみつけることができた。

 

2 契約から入居

URの賃貸には入居するにはいくつかの条件がある。

保証人なしで礼金もないが

収入にかんしてはそれなりの条件がある

残念ながら私の給料ではその条件を満たしていなかったが

契約したのは4月、

旦那名義で借りたので前年度の旦那の収入ならば

条件をクリアできた。

収入がなくてもそれなりの貯金があればクリアできる。

自分の給料でここは借りられない・・・

とわかったことは少しショックだったが

とりあえず安心した。

申込書を提出してから数日後

契約に行った。

源泉徴収や戸籍謄本など必要な書類はもちろんあったが

保証人がいらないことは本当に助かった。

入院の際に何回も保証人になってもらっていたので

これ以上親族にお願いするのは嫌だったので・・・

契約してさらに数日後

鍵を受取った。

その日から自家用車で少しずつ荷物を運び、

リサイクルショップで最低限必要な家電を購入。

少しの家具と衣類などは

くらしのマーケットでみつけた

格安の引っ越しやさんにお願いした。

当初より荷物が増えてしまったが

快く2往復してくれて助かった。

ここまで全て一人でやった。

手伝ってとも言わなかったが・・・・

 

旦那の退院まで2か月を切った。

この頃は土日に初任者研修の講習に

行っていたので

仕事、病院、勉強、片付け

と毎日が忙しくて

今思うと良く頑張ったなと思う。

でも一人暮らしの経験がないので

2か月弱の一人暮らしは案外楽しかった。

3手すりなどの取り付け

URの賃貸のいいところは

模様替えという制度があり

URの基準を満たしていれば

退去時に原状回復しなくてもいい

リフォームが認められていることがある。

浴室には2本の手すりがついていたが

主人にはもう少し必要だったので

浴室に2本、トイレに2本

そして玄関に1本の手すりを付けた。

これは介護保険で付けたので

費用も数千円で済んだ。

あとはトイレを洗浄機能付きの便座にした。

これは介護保険の適用にはならないが

私もこれがないとダメだし

右手が使えない旦那にも必要だったので

実費で取り付けた。

4この住居のここが便利

元々は2DKだったようだが1DKにリノベーション

された住居。

広さは45㎡であるが二人で暮らすには十分である。

①段差が少ない

玄関の上り框はあるが室内を車いすで生活するにはほぼ困らない。

ダイニングから部屋、洗面所、トイレは

車いすで問題なく移動できる。

②全て引き戸

DKと部屋の間は3枚の引き戸

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洗面所もトイレも片引き戸で車いすでも

十分に通れる開口が確保できる。

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普段はほぼ全ての引き戸は開放している。

でも人が来た時には簡単に閉められるし、

車いすの旦那も自分で楽に開けられる。

車いすで便器のそばまで行くので

トイレの引き戸を締めることはできないが

その手前の洗面所の引き戸を締めれば

他人が来ていても安心してトイレも利用できる。

③モニター付きインターホン

録画機能も付いたモニター付きのインターホン

が付いているので、

私がいないときに来てもらった

ヘルパーさんなども確認できる。

またトイレと浴室には警報ボタンもついていて

インターホンと連動しているので

トイレでなにかあってもこれで呼ぶことができる。

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④周辺の環境

最寄駅からほぼ段差がなく

団地の入り口にも段差がない。

そしてスーパー、医療施設も徒歩圏内にある。

すぐ横の河川敷は安心して散歩できるし

カワセミまで見れる素敵な川

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便利で自然も多いというこれ以上ない環境なのです。

 5この住居のここが課題

反対に不便なところも

やはり段差

なかでも浴室入り口の段差は洗面所側で17㎝

浴室側は6㎝だが幅は16㎝もある。 

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浴室に入るにはここをまたぐしかなく

その練習はリハビリ病院の

PTさん(理学療法士)が模型を作って

くれて練習してなんとかできるようになった。

浴室の広さは十分あり、介護者も

余裕で入れる。

入居した時は浴槽の高さもかなりあり

心配したがその後の調べで

新しい浴槽に交換することができ

バスチェアを使いなんとか入浴もできるようになった。

週4日介護サービスで入浴しているので

自宅での入浴は1,2回であるが

毎回転ばないように浴室にいれるのに

気を遣う。

そして玄関の段差と狭さ

外出するときは室内用車いすから

外用の車いすに

乗り換えているが、狭いので車いすを広げると

その横の隙間はほぼなくなる。

上り框の高さは7㎝

車いすだとその段差のために

自分で鍵を施錠することはできない。

共用部分の通路との段差は3㎝ほどだが

車椅子利用者にとっては大きな

障害となる。

狭いために自分で方向転換ができないので

玄関ドアを自分で開けて出かけることは

ほぼ不可能である・・・

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6今後の課題

今後、この住宅に住み続けるかどうかは

まだ確定ではないが、

課題となるのはやはり玄関。

私としては杖歩行で外出できるように

なってくれるのが一番の理想だが

車いすでの生活が続く限り一人での

外出はかなり困難。

とりあえず、自分で玄関の開け閉めを

できるようになってほしいので

後付けできるスマートキーを設置して

スマホと連動させてみたが

今の旦那にはまだ少し難しいようなので

今度はリモコンキーで開けられるタイプを

設置してみようかと考えている。

URの模様替え制度もリモコンキーには対応していないので

現状の鍵の上から取り付けるタイプである。

広さも二人では十分ではあるが

今年の長い梅雨には室内で洗濯物を乾かすことが多く

部屋数がないので湿度がすごくなっている。

欲を言えば洗濯乾かす部屋兼私が一人になれる

部屋がほしい・・・

今後、以前の住居に戻ることは不可能

(エレベーターなしの5階なので)

なのでそこをどうするか。

旦那は実家に戻りたいようだが

実家の周りの道路が狭く

住居をリフォームしても

その周辺の道路状況はどうにもならないため

私としては悩むところである。

以前の住居には旦那の子供たちが住んでいるが

今後、子供たちが住み続けるかは

確定ではない。

現在の住居の家賃も決して安いわけで

はないので経済的な問題も気になる。

旦那は病気で障害者となったが

これからは超高齢化社会。

バリアフリーとはいうものの

いざ車いすとなるとバリアがいっぱい。

本人にとっても家族にとっても

少しでも快適に過ごせるようにしたい。

今後も住環境を考えながらの生活が続く。