介笑スマイル!「笑顔は介護の力になる」

脳出血のため中途障害者となった夫と介護する妻の今までとこれから

バリアフリーを考える

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秋らしい散歩中の風景、実はこの中にカワセミがいます

緊急事態宣言が解除されました。

もちろん、まだまだ油断できないし、

感染対策も引き続きしなくてはいない状況です。

でも長い間、休業していた飲食店さんにとっては

本当に待ちに待った瞬間だと思います。

そして早く外で飲みたかった人にとっても・・・・

うちの旦那もその一人。

車椅子になっても

外で飲みたい

酒を飲みたい

その思いがとても強いのは

「全くどうなのよ・・・」

という気持ちもありますが

旦那にとっては

酒が飲めるということが

生きている証?のようなので

お医者さんからストップがかかるまでは

仕方ないと思いつつ

付き合っていきましょう。

しかし

車椅子ユーザーにとって外食は

そんなに簡単なことではありません

最近の建物はバリアフリー仕様で

段差が少ない建物も多くなりましたが

旦那の好きな昔ながらの居酒屋は

古くて狭いお店が多い。

ホテルのように広いフロアーで

お洒落に飲むのが苦手な旦那。

倒れる前は

お気に入りの居酒屋によく

連れて行ってもらったが

どこも決して広いとは言えない

昔ながらの居酒屋。

健康な時は

なんとも思わなかった店舗。

障害者となると

敷居が高くなる。

今住んでいるところは

住宅街の小さな駅前。

駅前にも何件か居酒屋がある。

退院して間もない頃

夕方散歩に出た帰りに

旦那がどこか店に入りたいと

訴えたので

1件の店に立ち寄り

「車椅子なんですけど」

と私が言うと

「ちょっと無理かも」

と言われてしまった。

その一言で

「ほらやっぱり無理だって帰るよ」

と今思えばきつい一言を旦那に言って

他の店に寄ることなく

そのまま帰宅した。

 

その後緊急事態宣言の時に

居酒屋の店頭(別の店)で

お弁当を売っていたので購入。

その際に

「お弁当買ってくれた人には生ビール無料券あげてます」

と言われたが

「旦那が車椅子なんでお店にはこれないかも」

と私が言うと

「入口にちょっと段差あるけどなんとか入れますよ」

と言ってくれた。

その後、宣言が解除された際に

旦那を連れてその店に行き

それ以来そのお店には毎週のように

行くようになった。

トイレまでは杖で歩かなくてはいけないが

広くないので距離は短い。

トイレまでの通路も

旦那が行くと

そばのお客さんが椅子をひいてあけてくれる。

顔なじみになったことで

言わなくても旦那にはフォークがでてくる。

今回は緊急事態宣言が長くて

半年以上行けてなかったが

昨日久しぶりに行けて

嬉しそうだった。

 

このお店に他に

昔からよく行っていた

一駅先の居酒屋さんは

車椅子で入ることは難しいが

行けば店頭に車椅子をおいて

階段を上って中に入る。

ここの料理が絶品なので

なんとしてでも

食べに行くという

旦那の強い思いと

「頑張って食べに来てくださいよ」

というお店の方の温かい気持ち。

その気持ちが旦那を前向きにしてくれる。

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障害者や高齢者にも過ごしやすい

バリアフリーが進んではいるが

まだまだ建物や施設、道路など

バリアフリー仕様にするには

お金も時間もかかる。

障害者や高齢者にとって

入りたい、行きたいのに

断られるのは

ショックなので

事前に色々な情報がわかると

嬉しいなと感じました。

 

本人の普通の人と同じことがしたい

という思い。

周りの人の協力。

大がかりな工事をしなくても

なんとかできるバリアも

あるのかも・・・

まずは気持ちから・・・