介笑スマイル!「笑顔は介護の力になる」

脳出血のため中途障害者となった夫と介護する妻の今までとこれから

ある日ダンナが中途障害者に・・・入院費、生活費etc.お金にかかわるお話し

中途障害者とは・・・

人生半ばに病気や事故により障害者となってしまうこと・・・

 

ある日突然、その日はやってきました。

主人は約1年前の

56歳の誕生日目前に脳出血で緊急搬送されました。

救急病院で今後のことについて説明されました。

2か月以内にリハビリ病院へ転院。

そこで最長5か月、その後自宅の流れですかね・・・

そして長い入院生活がはじまりました。

ただでさえ入院するとなればお金がかかるのに

生活の基盤を支える人物が長期入院

その先も働ける保証がない。

この1年でかかったお金や

利用した制度や保険について書きたいと思います。

f:id:zunzun504:20200217082808j:plain

入院にかかわるお金

主人は緊急病院に38日、リハビリ病院に147日合計185日入院していました。

最初の救急病院では集中治療室に入ったり、下血によるカテーテル手術などもあり

38日間で25万円ほどの請求でした。

入院すると保険適用費以外にも食事の負担金などがかかってしまいます。

緊急病院ではオムツやパジャマなどは自分で準備しなくてはいけなかったので

パジャマはレンタルし、オムツは必要な分を売店で買っていました。

この分は先ほどの請求とは別なので実際には30万近くかかったと思います。

リハビリ病院の入院費については事前に病院のソーシャルワーカーさんから

お話しを聞かせてもらいだいたいどこの病院も1か月に20万円ほどかかると

いうことがわかっていました。

実際にその通りでしたが後で説明する限度額認定証のおかげで

後半はもう少し安くなりました。

とここまで書いた通り約半年の入院で病院に支払ったお金だけでも

100万円以上になってしまします。

その他にも私は毎日病院へ行っていたのでその交通費も

かなりかかりました。

働いていても高額なのにその間主人は働くことができていないのです。

そこで利用できた制度などについて説明したいと思います。

  1. 限度額認定証
  2. 傷病手当金
  3. 身体障害者手帳
  4. 生命保険、医療保険
  5. まとめ 

1 限度額認定証

健康保険にはその方の収入により違いますが支払いの限度額が決まっています。

もちろん後から申請すれば戻ってくるのですが、大きな手術や、集中治療室に

入った場合など最初から入院費が多額になるとわかっている場合には

すぐに限度額認定証を申請してください。

最近は最初から高額になるとわかっているときは病院からも申請するように

伝えられます。

最初から用意しておけば後から申請しなくても限度額での支払いですみます。

ここでの注意点は発行された月からの適用になるということです。

なので月末に入院してから申請した場合に発行月が翌月になってしまうと

入院した当月分に対しては適用されません。

なので特に月末に入院、手術などをされた場合は健保(国保)に

連絡をして当月の発行にしてもらうようにお願いしてください。

実際に主人は月末で緊急搬送されたため、すぐに健保に電話して

通常は数日かかるところをFAXなどを利用しすぐに発行してもらいました。

なを自己負担の限度額は4回目以降はさらに下がるので入院が長期化した場合

はなおさら助かりました。

 

2 傷病手当金

入院すると医療費がかかるだけでなく働けなくなくなり所得がなくなる

可能性がでてきます。

有給休暇がいっぱいあり短い入院ですめば問題ありませんが

長期入院となると今まで当たり前のように入ってきていた給料が

入ってこなくなるのです。

そこであるのが傷病手当金です。

残念ながらこの制度は社会保険のみで国民健康保険にはありません

傷病手当金はケガや病気により働けなくなり給与が支払われない場合の

救済の手当で最長1年6か月もらえます。

主人の場合倒れてから3か月ほどは給料がもらえていたので

その後から利用し現在も継続中です。

金額は働けなくなった時の過去12か月分の給料の日額の3分の2ほどが

日数分もらえます。

これが生活費の基盤となるありがたい制度ですが、

後払いとなるため、実際にもらえるもでにはかなり時間がかかります

というのも病院で書いてもらう欄もあるため総合病院などでは書類依頼を

してからかなり時間がかかってしまい、それから健保に依頼するため

2か月ぐらいかかる場合もあります。

入院中は月末に依頼して10日ほどで書いてもらえていたので

まだ良かったのですが、退院して自宅に戻ってからは

3か月おきの通院なのでその際にお願いして

できあがるのがさらに1か月、健保にだしてさらに1か月

主人はまだ去年の10月分までしかもらえていません。

もちろん、病院によりもっと早くできるところも

あるので事前によくお願いしておきた方がいいと思います。

傷病手当金は非課税なので収入にはなりません

ただその間も社会保険料や住民税など支払わなくてはいけない

お金があるので主人の場合はこの手当から差し引いてもらっています。

大事な収入源なのですがもらえるまでの時間がかかるのが

難点です。

3 身体障害者手帳

主人は脳出血により右麻痺、失語症という後遺症が残ってしまいました。

そこで身体障害者手帳を申請することをすすめられました。

但し、脳出血などの後遺症は障害固定してからという概念から

発症後、半年経過してからの申請となります。

主人の場合、丁度半年が退院のタイミングでした。

身体障害者手帳はこちらから申請しないともらうことはできません。

そして申請するときにはもちろん医師にかいてもらう診断書が必要ですが

指定医師でないと書けないため注意が必要です。

主人の場合は運よく?当時の担当の医師が指定医師でしたので

助かりました。

そしてここでも申請する日にちが重要になってきます。

申請してから実際に交付されるまでには1か月ほど

かかりますが、交付された場合にその制度が

利用できるのは申請した月からになります。

主人は身体障害者手帳1級でしたので

重度障害者医療証の交付が受けられたので

健康保険内の医療費がかからなくなりました。

そしてこれも申請した月から適用になるので

主人の場合、7月29日に退院。

30日に申請を行ったので

7月分からの医療費がかかからない。

つまり7月に入院していた時のお金(保険内)

も戻ってきました。

4 生命保険、医療保険など

主人が入っていた生命保険2か所(簡保、県民共済)

から保険金を受け取ることができました。

どちらの保険も入院5日めからで最長120日分の

入院に対する保険金を受取りました。

しかし、ここでもいろいろな問題があり受取るまでは

大変でした。

一番大変だったことは

どちらの保険も被保険者である主人が受取人であったので

本来なら主人が手続きをしなくては

受取れないということです。

指定代理請求人とい制度がありますが

主人の場合指定していませんでした。

保険金の請求には病院の診断書が必要なのに

それに加えて

主人との関係を証明する書類(住民票or戸籍謄本)

主人が自分で請求することができないという医師の証明書

も請求されました。

結果的には高いと思っていた生命保険のおかげで

120日分の入院のほかにも

いくつかの特約で手当をもらうことができ

助かりましたが、

保険は時々見直ししておかないといけないなと

感じました。

指定代理請求人を設定していない場合

是非、設定しておくことをお勧めします。

短い入院の場合はともかく

長い入院生活や自分が意思表示できなく

なってしまった場合、手続きをするのは

家族なのに、多くの書類を請求され、

何度も出向いたり、電話したり、

本当に大変でした。

そして余談ですが主人の場合、高度障害者ということで

簡保についてはは満期の保険金をうけとることができる。

(もちろんそれで契約終了)

もしくは保証はそのままで今後の保険料が免除にできる。

というどちらかを選択できると通知がきました。

それなりに手続きは大変で保険会社の方が自宅にきて

主人の状態を見る。

主治医に書類を書いてもらうための承諾書も必要でした。

保険金がほしいとも思いましたが、今後また

入院などしたときのことを考え、

保険料の免除を選択しました。

月々の支払がなくなったことは家計にとって

かなり助かりました。

 

まとめ

病気になり働けなくなったときに

利用できる制度などはいくつかあるものの

ほとんどがお金がもらえるまでに長い日数がかかり、

多くの手間もかかります。

誰でもいつまでも健康でいたいものです。

でも誰にでも急に何かが起きる可能性もあります。

自分だけは大丈夫と過信せず、

ある程度の予備費と

自分の貯金や保険に関する情報を

家族の誰かにわかるようにしておくことも

大切だと思いました。

個人情報が厳しい中

頼れるのは自分だけ

かもしれませんが

自分も家族も困らないように

しておくことも大事だなと感じました。

そしてどんなにつらくても

悲しくても少しでも

笑顔になれるようにできたらなと思います。

 

f:id:zunzun504:20200209152548j:plain

主人のリハビリ記録はこちらのブログ

殿のリハビリブログ(復活を信じてる)

私の人生?ブログはこちら

楽ストリート「人生に楽をみつけよう」