先日、殿との入籍記念日を迎えました。9周年です。

知り合ってからは、もう10年以上になります。
毎年この日になると思うことがあります。
元気だった頃の結婚生活は1年半。
その後、半年の入院生活を経て、自宅での介護生活は7年になりました。
元気だった頃の「普通」の結婚生活はもう増えることはありません。
でも介護生活だけは、これからも年を重ねるごとに増えていきます。
そんな現実と、私はどう向き合っていけばいいのだろう。
毎年、そんなことを考えます。
以前は殿によく「頑張って」と声をかけていました。
でも最近は、その言葉をできるだけ言わないようにしようと思っています。
もちろん励ましたい気持ちはあります。
でも殿は殿なりに、毎日十分頑張っています。
ただ、私が「もっとこうなってほしい」と思う気持ちとの間には、どうしても差が生まれてしまいます。
その差に、お互い苦しくなることもあります。
これから先、私も殿も体力や気力は少しずつ落ちていくでしょう。
それは誰にも止められないことです。
最近は私自身も仕事と介護で体力的にきつく、ついイライラしてしまう日も増えました。
だから今年は少し考え方を変えてみようと思いました。
殿に変わってもらうことを期待するより、自分が変わってみよう。
家事も仕事も頑張りすぎない。
疲れたらちゃんと休む。
言葉にすると簡単ですが、これが意外と難しいんですよね。
そしてもう一つ。
殿は私がいると甘えてしまうし、私もつい何でもやってしまいます。
だから時には、あえて一人で過ごす時間を作ることも必要なのかなと思うようになりました。
最近よく言われます。
「もし奥さんが病気になったり、先に亡くなったら殿はどうするの?」
その言葉は、決して他人事ではありません。
同世代で病気になったり、亡くなられたりする話を耳にすることも増えました。
もちろん私は元気で長生きするつもりです。
でも未来のことは誰にもわかりません。
だからこそ、少しずつでも殿が自分でできることを増やしていけたらいいなと思っています。
そんなことを考えていた矢先、昨日は殿の友人が遊びに来て、一緒に麻雀を楽しみました。

ずっと前から計画していたことが、ようやく実現したのです。
使った麻雀牌は、亡くなった父が大切にしていたもの。
父が亡くなってから殿と再婚したので、二人は実際に会うことはありませんでした。
でも父の麻雀牌を囲んで、殿が友人と楽しそうに笑っている姿を見ていたら、不思議と父もどこかで一緒に笑ってくれているような気がしました。
介護生活は思うようにいかないことばかりです。
それでも、こんな小さな幸せを見つけながら、10年目も私たちらしく歩いていけたらと思っています。