今年は例年に比べて紅葉が遅いと聞いたので少しの空き時間に北鎌倉へ行ってきました。外国人が多く皆様ゆっくりと紅葉を見ながら写真を撮っていく中で早歩き?で目的地の明月院と大好きな葉祥明美術館だけ行ってきました。
と土曜日は有意義に過ごしていたのですが、今日になり弟から母親が食事を摂れなくなったとのこと。2,3日前にも最近体調がよくないとは聞いていたのですが今日は失語症意思疎通支援者の養成講習の日で明日から1泊で実家に行く予定でした。昨日の段階では予定通りに月曜日に来てくれればいいとのことでしたが食事も摂れないというのはきになるので講習会は欠席して実家に向かいました。
到着するといきなり母の声で「今日はようじあるなら無理してこなくていいのに」と言われました。声ははっきりしているけれど起き上がるのも大変なようで入浴はもちろんトイレも弟に支えられてなんとかいけるかどうかの状況。明日になったらかかりつけ医に連れて行こうと話しましたが玄関まで行くのも難しいとか。
本人はもう老衰でいろいろなところが衰えているから延命塗料はしないでくれ。そして今後のことについてずっと説明し続ける。死んでも人には知らせないでとか親戚からでもいくら以上の香典をもらってはいけないとか・・・
それだけ色々話せるが、この2日は食事は全く摂れずに水分だけお風呂どころか洗顔や歯磨きもできないと言う。
このままでいいの?母は以前からもう十分生きたから何かあっても延命治療はしないでくれと懇願していた。
でもこの状況でただ見ているだけというわけにはいかない。日曜日なので救急車を呼ぶ?でもすぐに隣の人が駆けつけることはわかっているので本人は嫌がる。
悩んで#7119の救急安心センターへ電話をした。状況を話すと緊急だと思われるので救急車を呼んでくださいとのことだった。母は嫌がると思ったが説明すると「あなたたちも困るもんね」と言ってくれた。サイレン鳴らさないでと言われたが救急車はサイレン鳴らすものなのでそれは勘弁してくださいと言われました。
救急隊が来てしばらく様子を見た後で市内の病院に搬送してもらいました。手足のしびれがあるのでMRIも撮りました。結果的には麻痺や痺れの原因は不明でしたがこのまま家に帰っても生活できないのでしばらくは入院することになりました。
本人はここでも延命治療はしないでほしい。もっとぽっくり逝きたかったのに・・・と
衰えて生きていくことが辛いと・・・でも意識ははっきりしているし心臓も問題なし
「神様がもう少し生きなさいって」と言って帰ってきました。
自分で思い描いた最期にはなかなかなりませんよね。衰えというものに対してどう向き合うのか自分も考えていかないとなと思いました。
長生きしてもらいたいけれど辛そうな顔を見るのも辛いです。