夫婦の形は人それぞれ
まして50代ぐらいになると
いつでも二人ででかける夫婦
別に喧嘩してないけど行動はほとんど別の夫婦
それぞれの夫婦がそれぞれの距離感ですごしている。
私たちは50歳を過ぎて再婚した夫婦
どちらかというとアウトドア派なわたしと
どちらかといえばインドア派な主人
でもとにかく二人でどうでもいい話しながら
お酒飲んでるだけでも楽しかった。
出不精な主人を誘い、
週末家庭菜園もはじめたら
案外はまって週末の楽しみが増えた。
平日は朝早くから出勤する主人。
平日の朝食は4時半だった。
通勤時間が長く辛いと言っていたが
一緒になることで少しでも軽減できたらと思った。
わたしも早起きは苦手ではなかったが
それまでよりも早起きになった。
65歳までのあと10年弱
なんとか頑張ってその後は
毎月のように近場の温泉に行こうね
と話していた。
人生100年時代。
昔は60歳からもらえた年金は
現在は65歳が標準（60からも可能ですが・・・）
定年も延長される時代。
50代半ばで再婚しても
10年ぐらい働いてそのあとは
のんびりと二人で温泉三昧がいいね
なんて話しをしていた。
でも再婚してわずか1年半で
主人は脳出血のため
右半身麻痺と失語症という後遺症が残ってしまった。
朝、普通に送り出したのに
その日の夜から人生は大きく変わってしまった。
倒れた直後はとにかく必死でした。
まだ若いから案外大丈夫なのでは？
なんて思っていたら
病院へ行ってもなんとなく意識がある程度。
このまま覚醒しないのではと思っていたが
徐々に目覚めていく。
1か月ちょっとでリハビリ病院へ転移したときには
まだ車いすにもあまり乗れず、
ストレッチャーで転院した。
リハビリ病院では徐々に回復してきては
いたのだろうが、テレビも見ず
笑いもせず、ただ生きているだけの感じだった。
それを思えば今、普通食を食べ
お酒も飲み
デイサービスで麻雀をしている。
すごいことだと思う。
でも同学年で
お互いにあと10年くらいはなんとか
仕事して頑張ろう
と言っていたのに
要介護状態となった主人は
週何回かのデイケア、デイサービス、訪問看護
家事はもちろん全部私
毎朝、仕事に行く前に
主人の着替えを手伝い、
朝ごはんの準備をし、
サービスにいかない日は昼ご飯も支度。
まめな主人は倒れる前は
休日のランチはよく作ってくれたし、
週末の買い物はいつも一緒だった。
今私がしていることは
当たり前のことかもしれない
主人の世話をしてあわただしく
仕事行ってまた家事と主人の世話。
主人の世話といっても
食事もトイレもほぼ一人でできるので
そんなにすごいことをしているわけではない。
デイケアやデイサービスは
私たちの親世代がほとんど。
若い主人がなじめないのではと
病院関係者や介護関係者のかたにも言われたが
もともと早く定年して
のんびりしたかった主人は案外慣れてくれた。
このことは本当にラッキーだ。
若い要介護者はこのようなサービスに
抵抗を感じていかなくなることが
多いらしい。
だけど、
前のように夜に仕事の愚痴言ったり
一緒に買い物に行ったり
一緒に家庭菜園やることが
なくなってしまった。
同じ方向を向いていた道は
少しずれた感じになってしまった。
多分向いている方向はおなじかもしれない。
でものんびりと歩いている主人の横を
私は駆け足で走りながら、主人と並んで歩けるように
同じとところを行ったり来たり
しているような感じになる。
先に行き過ぎてもいけないし
でも待ってもいられない。
再婚して間もないのに大変だね。
とか
本当に頑張ってるね。
などど優しい言葉をかけていただく
こともあるけど、
毎日、イライラして
主人にもあたってしまうこともある。
夫婦の年月ではないとは思うけど、
いずれは訪れるかもしれないと思っていた
介護生活が突然やってきて
平均寿命を考えると
この先何十年もあるわけで
「一緒に頑張ろう」
なんて優しい言葉もかけながらも
今の距離感をどうしたらいいのか
悩んでしまう。
昼間仕事はしているし、
土曜日の昼間は自分の時間になるし
こんな愚痴いっては
いけなのだろうか？
でもこうしてブログに書くだけでも
少しすっきりできる。
程よい距離感で人生を進んでいけるように
焦らずいきたい。
今年は桜が早く咲きそうです。
咲いたら近くの河原を散歩してみます。
職場近くの桜（種類は不明…）
は今にも咲きそうです。
